CHONDRITE (コンドライト)



落下隕石の86%を占めるといわれるコンドライト。惑星の『大地』であるコンドライトは、太陽の構成物質にとても似ているといわれている。その特徴は、直径7ミリメートル以下の地球の石には含まれていない『コンドリュール』と呼ばれる粒上の混入物があること。それは、主にシリケーでできている球状の粒のようなもので、溶解状態の小滴に急激な冷却と固形化が生じてできるとされる。そのような物質の溶解には約1370℃の温度を必要とすることから、太陽系の初期段階において最低一度は大規模な加熱作用が起きたことが予想される。コンドライトは形成後には溶解していないことから、様々な構成物質が集結してコンドライトを形成する前に、惑星で溶解が起きたと考えられる。形成後に溶解していないこと、石質物質・金属・硫化物の混合であることは、コンドライトが約45億5千年前に誕生した地球の材質を代表するものと考えられる根拠となっている。


コンドライトには、水や有機成分を含むが全くと言っていいほど鉄・ニッケル合金を含まないものや、20%以上の金属と珍しい少-酸素鉱物を極少量含むものもあり、化学的にヴァリエーションに富んでいる。


多くの科学者は、 コンドライトの構成物質が、ガス塵雲か太陽系形成の元となった『前太陽系星雲(pre-solar nebula)』の中で作られたと考えている。支持されている説としては、星雲の凝縮がすすんで塵の玉が作られ、それが衝撃などによって溶解し、コントリュールとなる。それが冷却とともに合体し、塵に包まれて惑星に成長していく。コンドライトは、そのような小さな惑星の破片である、というものである。


しかし、惑星形成の初期段階を記録するものがないと反論する科学者もいる。コンドライトには、惑星規模で溶解がすすんでできた珍しい石の破片も見られる。したがって、惑星はコンドライトが形成される前に存在していなければならない。そうすると、コンドライトとコンドリュールは、直径数百キロメートル以下の2つの惑星が衝突してできたものと考えられる。いずれにしても、科学の発展とともにその謎もいつか解き明かされるだろう。

<< STONE(石質隕石) ORDINARY(普通コンドライト) >>
CARBONACEOUS(炭素質コンドライト) >>

<< 主要隕石分類早見表