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隕石と車の遭遇
災難か幸運か?

『隕石が自分の車めがけて空から落ちてくるかも』なんてことを想像して、アルマゲドンの中の人達のように、空を見上げてビクビクしている人がいたら、少し心配してしまう。でも、実際に、100グラム以上の隕石が、年間2万6千個以上も地球に落下しているというから驚きだ。大半は海に落下するが、30%くらいは赤道・南極・北極を中心に地上に落ちる。それが自分の車に落ちてくるなんて、誰が想像するだろう。

1938年9月29日午前9時、アメリカ・イリノイ州の片田舎に住むエド・マッケインのポンティアックに事件が起きた。隕石が屋根を突き破り、ガレージで静かに朝を迎えていたポンティアックを直撃!!隕石は、車の屋根を尽きぬけ、シートにズブリ!悲劇のポンティアックはあっという間に有名になり、現在もシカゴの自然科学博物館に展示されている。

さて、隕石による車輌破損に保険は利くのか?アルゼンチンの保険は、地震・火山噴火・竜巻・洪水などに並んで、隕石落下を保険のカバーする天災として規定している。隕石落下の多い国ならではの常識である。

1992年10月9日午後7時50分にも、ニューヨークで"隕石と車の遭遇"が起こっている。ミシェル・ナップさん所有の1982年製のシボレーに、12.4kgの隕石が直撃!哀れ、シボレーのトランクはペシャンコに。

日本にも、トランクに隕石のご挨拶を受けた車がある。1995年2月18日深夜頃に、石川県能美群に住む笹谷さん宅前に止めておいたスバルを420gの隕石が襲った。この隕石は、車に落下した珍しい例の一つとして、世界中で有名である。詳しくは、「根上隕石」のページhttp://www.neagari.or.jp/inseki/what.htmをどうぞ。

他にも、アメリカ・セントルイスで1950年12月10日午後11時7分に落ちた1kgの石質隕石、イギリス・レイセスター州で1965年12月24日午後4時20分に落ちた3kgの石質隕石など、世界中には結構"隕石と車の遭遇"事件が起きている。これまでに、負傷した人がいないのは、不幸中の幸いである。しかし、隕石と遭遇することは本当に災難なのか?

隕石の落下の記録が自分の車に刻まれるなんて、天からの贈り物以外の何物でもない(保険が利けば、尚更ラッキー)。たとえ保険が利かなくても、その車を欲しいと言うマニアは山ほどいる。しかも、隕石も売ることができる。もしも、貴方の車に隕石が落ちた時のために注意しておこう。落下直後の隕石は、かなり熱い。むやみに触らないように!そして、落下状態を記録しておくことが重要。何も動かさずに保管しておくのが一番だが、そうもいかない時は写真を撮っておこう!何よりも、落下を目撃していない場合は、隕石研究機関かられっきとした判定をうけてから自慢することを忘れずに!!「車に隕石が落ちた」なんていう話を、簡単に信じてくれる人はそうそういないから。