毎月、選りすぐりの話題をお伝えします
バックナンバーはこちら

 

巨大隕石が落ちてきたらどうなる?
GSA(アメリカ地質研究学会)の報告より

 

世紀末に流行った巨大隕石地球衝突ものの映画(アルマゲドン、インディペンデンス・デイ)は、ノストラダムスの世界滅亡を予言する『1999の年、7の月、空から恐怖の大魔王が降りてくるだろう』という言葉のひとつの解釈を表現したものだったと考えていいだろう。そんな映画の大ヒットのおかげで、一般ピープルにも隕石が意識(悪い意味での方が強いかもしれないが)されるようになったのは間違いない。そして、時は既に2002年。世界中の心配性は、『もう大丈夫』と胸を撫で下ろしていることだろう。それに、昨年9月11日のテロ事件で、世界の滅亡説はすっかり戦争がらみに様変わりして、巨大隕石のことなんてどこ吹く風って感じ。とは言え、巨大隕石が衝突する可能性が減ったわけではない。『ノストラダムスさん、本当のところどうなんでしょう?』と聞きたいところだ。

真剣な話、直径1km以上の巨大隕石が地球に衝突したらどうなってしまうのだろう?映画でのシーンはあくまでも想像の世界。どれ程の規模で被害が広がるのかは、過去に実際あった衝突のデータの分析結果を見るのが一番確かだろう。

アメリカ地質調査(USGS)は、チェサピーク湾のクレーターを詳しく調査し、3千5百万年前に起きた衝突の破壊的な影響について報告している。その破壊力は、想像を絶するものだった。衝突した彗星あるいは小惑星は、水深200m以上の海を突き抜け、海底の沈殿物を2km以上も切り進み、結晶化した硬い岩盤を幅140km深さ11.5kmに渡って粉々に砕いてしまった!!数秒間の内に、数億トンに及ぶ海水がシブキとなって蒸発し、数百万トンの破片が大気圏まで吹き飛んだ(そんな光景、どうやったら想像できるって言うんだ!!)。かわいそうな海洋生物はコッパミジンとなり、陸地には巨大な津波が次から次へと押し寄せた。衝突付近の生物が壊滅状態だったことは、言うまでもない。仮に、吹き飛ばされたり押し潰されたりしなかったとしても、衝突による熱で数百km範囲にいた全ての生物は焼死したはずだ。

でも、21世紀に生きる私たち人類は、3千5百万年前の生物とは訳が違う。科学・宇宙開発事業の発展のお蔭で、予期せず巨大隕石が落ちてくるなんてことはありえないし、指をくわえて隕石が落ちてくる日を待つこともない。人類火星移住計画もとりあえず進んでいる様だし、戦争兵器も開発され続けている。そのうち、地球に向かってくる巨大流星を宇宙空間で打ち砕くメガ・バズーカ砲みたいなものも誕生するかもしれない。とにかく、この先、隕石が人類を震え上がらせるものにならないことを祈ろう。

 

 

このページのご感想・ご意見・ご要望をお寄せください
meteo@desk21.com