隕石の為なら火の中、水の中

アルゼンチンの留置場。
友好的なムードの中スター扱い。


Santa Rosaliaパラサイト探索中にメキシコでセスナ機墜落。


隕石を追って冒険をした国は数知れない。もちろん相当危険な目にもあっている。


アルゼンチン、ブエノス・アイレスのから北西965キロメートルのチャコ・プロビンスのガンセード村郊外にある巨大隕石(推定35トン以上)の存在を知ったロバートは、その獲得に向けて準備を開始した。その情報を流してくれたミゲール・フェルナンデスに、土地所有者との交渉を依頼。1990年1月、輸送用のトラック、クレーン、料金の$200,000を用意してアルゼンチンに向かった。


無事に取引を済ませ、巨大隕石をトラックに積んで高速道路にのるとすぐに、警察に止められてしまった。ロバートと専属カメラマン、11人のクルーはチャラタに連れて行かれ投獄。スタッフは4日後に釈放されたが、ロバートだけは実行犯として1ヶ月近く拘留された。その逮捕理由は、ロバートの理解の及ばないところだった。土地所有者に料金を払って正式に入手したのに、なぜ?アルゼンチンでは、この隕石が国宝に指定されていたのだ。したがって、土地所有者はその所有権を持たない。そのことを当の土地所有者が知らなかったというのだから驚いてしまう。もちろんロバートもそんなことは露知らず、そのような非常事態に対処する準備はできていなかった。ロバートは国宝を盗もうとした国際的な犯罪者となってしまった。


1ヶ月に及ぶ留置所生活はさぞ辛いものだったろうと誰もが思うだろう。しかし、ロバートが受けた対応はまるでスターが受けるもののようだった。ステーキを食べ、看守たちとワインを楽しみ、敷地内を自由に歩き回ったというのだ。結局、$20,000の保釈金でロバートは拘留を解かれ、チャタラで判決を待った。判決は、やはりロバートの売買を無効とするものだった。大金が泡と消え、なんという失敗!と思いきや、このときの新聞記事がメディアの注目を集めるきっかけとなったのだ。ロバートは、惨事を成功に変えてしまう幸運の星の下にいるのかもしれない。


幸運はこれだけではない。メキシコではSanta Rosaliaパラサイト探索中に義兄弟の操縦するセスナ機がひどい乱気流に合って砂漠に墜落。そのときを振り返って、「砂漠にクレーターを作っちゃたよ!!」と苦笑いするロバート。飛行機を見ても分かるように、乗員全滅でもおかしくないくらいの墜落だったのに、誰一人怪我がなかったというのは驚くべき事実である。これもロバートの強運のせい?!


危険な経験談をあげ始めればきりがない。ロバートは普通の人なら音をあげてしまうほどの恐怖と危険を味わってきている。それでも隕石ハンティングは止められない。